ビタミンCは、スキンケアにおいて広く使用されている成分で、透明感のある肌を目指す方に人気があります。
中でも、活性型ビタミンCやその誘導体は、多くのスキンケア製品に採用されています。しかし、これらの成分は肌への刺激を感じることがあるため、敏感肌だと「刺激を感じて使い続けられない...」ということがしばしば起こります...。。

結果、ビタミンC配合のスキンケア製品を泣く泣く諦める...という肌質の方もかなりいらっしゃいます。

何を隠そうかずのすけ自身も、これまで多くのビタミンC誘導体を試してきましたが、刺激を感じることが多く、継続使用が難しいことがありました。しかし、『テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビルEX』というビタミンC誘導体は、私の肌でも使える成分でした。
また、セララボでは油分を補給する製品が比較的少なく、特に美容液ではオイルフリーの処方設計になっています。さらに、脂性肌傾向の方に好まれている「グリセリンフリー」の製品では「センシティブミルク」以外はオイルフリーのため、グリセリンフリーを追求するとしっかり保湿できる製品が少ない状況でした。

ビタミンCは皮脂が気になる方にも適した成分ですが、できるだけオイリーな製品は避けたい...というニーズもあるため、両方を叶える方法として考えたのが、しっかり保湿できる乳液状美容液でありながら、乳液の油分を全て有効成分である「脂溶性ビタミンC誘導体のみ（セラミド系成分を除く）」で構成するという処方設計でした。

『テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビルEX』が保湿成分としても働くため、グリセリンフリーで有効成分以外オイル無配合であるにも関わらず、リッチな保湿感の実現に成功しました。

ビタミンCは、スキンケアの定番ともいえる成分。長年にわたり、多くの化粧品に配合されてきました。けれど、敏感肌の方にとっては「使いたいけれど、刺激が気になる…」と悩ましい成分でもあります。

実際にお客様からも、
💬「ビタミンC美容液を使いたいけれど、肌がピリピリして続けられなかった…」
💬「CeraLaboから敏感肌でも使えるビタミンC美容液を出してほしい！」
というお声をたくさんいただいていました。

そのたびに「いつか、敏感肌の方でも使えるビタミンC美容液をお届けしたい」と思い続け、ようやく自信を持っておすすめできる処方にたどり着きました。

「毎日のスキンケアに、無理なくビタミンCを取り入れられる美容液を届けたい。」
そんな想いから、グリセリンフリー・オイルフリーの処方開発に挑戦するも、完成に至るまでには思った以上の困難が待ち受けていました。
こだわりの成分 『テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビルEX』 は脂溶性のため、水をベースにした処方では安定させるのが難しく、試作を重ねても理想の形にならず…。このままでは製品化が厳しいかもしれない——そんなギリギリのところまで悩み続けました。
そこで新たに着目したのが、『3D乳化®』 という技術。この技術を活用することで、油溶性の成分をしっかり閉じこめながら、安定的に配合することが可能に。さらに、肌に塗った後、じっくりと働くような処方を実現することができました。
仕上がったクリアVCセラムは、白くなめらかで、軽やかな乳液のようなテクスチャー。肌に伸ばすとすっとなじみ、さらっとした仕上がりに。油性成分を極力抑えているので、化粧水の後に使うのがおすすめです。
こだわり抜いた処方で、毎日のスキンケアをもっと心地よく。ぜひ、一度お試しください！

CeraLabo開発担当S

ビタミンCは、正式名称「アスコルビン酸」という水溶性のビタミンの一種です。
美容分野では、肌をすこやかに保つサポートをする成分として知られています。
しかし、ビタミンCは水に溶けやすく、そのまま化粧品に配合すると安定性が低く、変質しやすいという課題があります。また、肌への浸透*⁸に工夫が必要な成分でもあります。
そこで、安定性や肌へのなじみやすさを考慮して開発されたのが「ビタミンC誘導体」です。これは、ビタミンCの構造を変えることで、角層への浸透*⁸や持続性を高めるよう工夫された成分で、化粧品にも幅広く活用されています。
ビタミンC誘導体にはさまざまな種類があり、それぞれに特長があります。代表的なものとして以下のような成分が挙げられます。

アスコルビルグルコシド
3-O-エチルアスコルビン酸
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
リン酸-L-アスコルビルMg
アスコルビルリン酸Na
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na

中には、有効成分として認められたものもあり、特定のスキンケア目的で使用されることがあります。
今回、クリアVCセラムに採用した『テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビルEX』は脂溶性のビタミンC誘導体です。
もともと水溶性のビタミンCに油性の構造を合体させて脂溶性を高めた誘導体です。角層は脂溶性成分の方が浸透しやすいため、肌に馴染みやすくなる特長があります。
またお肌の酵素によってビタミンCが徐々に生成されるため、敏感肌でもマイルドに使用できる貴重なビタミンC誘導体です。
*⁸角層まで