ニキビ肌は注意？
「グリセリン」の話

最近、SNSなどの話題で、
「ニキビ肌や毛穴を気にしているので
グリセリンの入っていないスキンケア化粧品を選びたい」
という声をよく耳にするようになりました。

今回は、このグリセリンについての性質や、
使用する際に気をつける点をまとめて
セララボ開発者かずのすけの解説をご紹介します。

グリセリンは、
化粧品に適した
低刺激な保湿成分

グリセリンは一般的に、化粧品のベース成分(基剤)として
配合されているポピュラーな保湿成分で、
全くグリセリンが入っていない化粧品を探す方が
難しいほど、多くの化粧品に使用されています。

数ある保湿成分のなかで、これだけ多くの
化粧品に配合されている理由のひとつとして
化粧品の保湿基剤の中でも、
低刺激性に優れていることが挙げられます。

水性基剤
(水性ベース成分)
毒性・刺激性一覧

また保湿力も高く、敏感肌や乾燥肌には
おすすめ出来る保湿剤と言えます。

そのため、セララボでも多くの製品に
グリセリンを配合しています。

ニキビ肌に要注意と
言われる理由

しかし一方で、
「グリセリンがニキビの悪化の一因になる」
という意見があります。

これはある化粧品メーカーの研究によって
グリセリンにはニキビの原因菌「アクネ菌」の
餌となる性質（資化性）があることが示唆されたこと
から話題となりました。

またグリセリン配合のスキンケアを
使用することでニキビが悪化すると感じる人も
実際に多かったようです。


そもそもグリセリンというのは、
上の表に記載されている成分の中で唯一、
元々人の肌に存在している保湿成分です。

肌がつくる「皮脂」の中の油脂分が
皮膚の常在菌で分解されると、
1つのグリセリンと、3つの脂肪酸になり、
肌表面に残って保湿の役割をします。


ニキビが増える原因となる「アクネ菌」は
「皮脂」を分解する皮膚常在菌なのですが、
グリセリンを餌として活発化しても
おかしくはないかもしれません。

とはいえ、肌表面では常にグリセリンが生成
されていることから、主成分として高濃度で
グリセリンが配合されている化粧品でもなければ
ニキビへの影響はほとんどないと考えられます。


ニキビが気になる方は、成分表示を確認して、
上から２～３番目にグリセリンと書いてあるものは、
保湿の主成分としてグリセリンが多めに入っている
可能性が高いため、避けた方が良いかもしれません。

また、グリセリンは水溶性成分のため
水に馴染みやすく、そして流れやすいです。
そのため洗顔料やシャンプーなど洗い流す製品では
とくに配合有無は気にしなくてよいと考えます。

グリセリン高配合は、
毛穴が目立つ
ようになる？

グリセリンが多く入っている化粧品を使うと
毛穴が目立つように感じるという声も
口コミなどで見受けられます。

グリセリンで毛穴が目立つという情報には
学術的根拠は見つかっていないのですが、
かずのすけ自身も、実際にグリセリン高配合の化粧品を
使って毛穴が気になるようになった経験があります。

今のところ、考えられる理由としては
グリセリンのような粘度が高い液体は
光の屈折率が高いため、肌の細かい凹凸まで見える
ようにしてしまうから
ということが挙げられます。

しかし長期間グリセリン配合のスキンケアを
していても全く問題ない部位もあることから、
グリセリンによって毛穴のへこみそのものが
悪化しているとは考えにくいです。

こちらは粘性が高い成分に共通していて、
粘度のあるオイルやジェル化剤が入った化粧品も同様に
に毛穴の目立ちを感じることが多いです。

毛穴や肌の凹凸を目立たせたくない場合は、
BG等がベース成分のスキンケアを使うことが
おすすめです。

セララボの
「グリセリン無添加
スキンケア」

上記の通り、グリセリンは良い面を多くもった成分です。

しかし、アクネ菌の餌になりニキビに影響する可能性や
毛穴の目立ちにつながる可能性がある点は
十分留意する必要があると思います。

これらの要素から
「グリセリンの入っていない保湿剤が欲しい」
といったお声を多く頂戴してきたことや、
かずのすけ自身もTゾーンなど脂性気味で
毛穴の気になる部位にはグリセリンフリーの
スキンケアをしており、良好な肌状態を維持しています。

そこでセララボでは、 ニキビ肌や毛穴が気になる方にもお使い頂きやすい
「オイル＆グリセリン無添加」の製品を開発しています。

ご自身の肌悩みに当てはまった方は
ぜひお試しいただければと思います。